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2007年5月8日
 OASIS ニュース

OASIS会員が、Webサービス・トランザクションをOASIS標準として批准

20以上の組織が、分散アプリケーションの動きを調整するプロトコル・フレームワークを定義するために協業

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2007年5月8日 米国マサチューセッツ州ボストン発 - 国際標準化コンソーシアム OASISは本日、同会員が、Webサービス・トランザクション(WS-Transaction)バージョン1.1を、同組織の批准の最高位レベルを示すステータスであるOASIS標準として批准したと発表しました。WS-Transactionは、分散アプリケーションの活動を調整するプロトコルを提供する拡張可能なフレームワークについて記述しています。このような調整プロトコルは、分散トランザクションの活動結果に関する一貫した契約を要求する多様なアプリケーションを支援するために使用されます。WS-Transactionは、OASISの方針で規定されているように、ロイヤリティ・フリーの原則で提供されます。

「Webサービスは、次第に分散アプリケーションを形作る多くの人数の関係者を結びつけます。その結果は、極めて複雑になり得ます。WS-Transactionは、信頼できる分散アプリケーションを構築するために必要なフレームワークを開発者に提供します。」と、OASIS Webサービス・トランザクション(WS-TX)技術委員会の共同議長であるアイオナのEric Newcomer氏は述べています。

WS-Transaction OASIS標準は、3つの仕様、WS-Coordination、WS-AtomicTransaction、WS-BusinessActivityで構成されています。WS-Coordinationを使用して、アプリケーション・サービスは、他のサービスに動きを伝播するために必要なコンテキストを作り出すことができます。WS-AtomicTransactionは、オール・オア・ナッシング(all-or-nothing)プロパティを持っている短命な活動用の契約プロトコルを定義しています。そして、WS-BusinessActivityは、コンペンセーション・ベースの契約を必要とする長期間のトランザクション用のプロトコルを定義しています。これらの仕様が一緒に稼働することで、既存のトランザクション処理、ワークフロー管理、その他のシステムが、その独自のプロトコルを隠し、異種の環境で稼働することを可能になります。

「この技術委員会は、全ての利用事例に適している単一のトランザクション・モデルは無いと認識しました。そこで、WS-Transactionは、素結合システムに適した孤立した振る舞いを持つより穏やかな形式のトランザクションのみならず、古典的なツーフェイズ・コミットを受け入れる拡張可能な調整フレームワークを定義しています。」と、OASIS WS-TX技術委員会の共同議長であるIBMのIan Robinson氏は述べています。

「WS-Transactionを標準化する取り組みは、Webサービスのほとんどの大手の利害関係者、つまり、より小規模な革新的企業のみならず、大規模な多国籍企業をも呼び集めました。私達は、こうした組織が、ロイヤリティ・フリーの標準を市場に提供するために、オープン・プロセスを通して協業することを称賛しています。」と、OASISのプレジデント兼CEOであるPatrick Gannon氏は見ています。

WS-Transaction OASIS標準は、Active Endpoints、アドビ システムズ、アンバーポイント、BEAシステムズ、富士通、日立製作所、IBM、アイオナ、マイクロソフト、ノーテル、オラクル、レッドハット、リコー、サン・マイクロシステムズ、TIBCO等の代表者によって開発されました。IBM、マイクロソフト、レッドハットは、全てのOASIS標準の適格要件に従って、WS-Transactionを正常に利用できることを検証しました。

WS-Transaction OASIS標準とOASIS WS-TX技術委員会の記録保存は、一般からアクセス可能になっています。OASISは、この標準の実装に関する情報を交換するために、ws-transaction-devメーリングリストを運営しています。

WS-Transaction OASIS標準への支持

アドビ
「WS-TransactionのOASIS標準としての承認は、Webサービスとサービス指向アーキテクチャ(SOA)の将来の成長のために決定的に重要な意味を持っています。WS-Transactionは、ミッション・クリティカルなアプリケーションの開発や管理に役立つ多様な資産全体にまたがって、トランザクション上の完全性や相互運用性を企業に提供します。これは、そのようなアプリケーションが、複数のベンダーの相互運用性を犠牲にすることなく、Webサービスを使って正常に構築展開されることを可能にします。」と、アドビのシニア・コンピュータ・サイエンティスト兼アーキテクトであるCharlton Barreto氏は述べています。

日立製作所
「トランザクションは、ビジネス・アプリケーションの核です。WS-Transactionは、Webサービスがこうした重要なビジネスプロセスに参加する規範的で一貫した方法を構築しました。弊社 日立制作所は、こうした新たなシステム・ビルディング・ブロックが、新しいビジネス・アプリケーションの周辺から中心まで移っていくことを可能にします。日立製作所は、この新たなOASIS標準の批准に極めて高く評価しています。」と、日立製作所のソフトウェア事業部の事業部長である中村孝男氏は述べています。

IBM
「OASIS標準になったWS-Transactionは、ベンダー混在の環境下でトランザクションを実行する顧客に、重要な機能をもたらします。この仕様では、プロセスの全てのステップは、実行されるかキャンセルされるかのどちらかです。例えば、アイテムが出荷され、クレジット・カードで支払われるか、あるいはこれらのアクションのどちらも実行されないかのどちらかです。複数のデータ・サービス全体に一貫性を提供する機能は、顧客がクリティカルなビジネスプロセスをSOAに移行するに連れて重要になります。CICSやWebSphereアプリケーション・サーバーといったIBM製品は、WS-Transaction仕様の初期の草案を成熟した状態でサポートしており、今後の製品リリースで新たなOASIS標準をサポートします・」と、IBMソフトウェア標準のVPであるKarla Norsworthy氏は述べています。

アイオナ
「相互運用可能でミッション・クリティカルなアプリケーション向けの基盤として、多くの組織がSOAに切り換えていくに連れて、安全確実にトランザクションを処理する機能が、重要な意味を持ちます。これは、たいへん重要な仕様で、弊社は、同標準がOASIS標準として承認されるのを見て嬉しく思っています。」と、アイオナのCTOであるEric Newcomer氏は述べています。

マイクロソフト
「マイクロソフトは、Webサービス・トランザクション 1.1の承認と、Webサービスにおける2つの異なるトランザクション・タイプの実装の手段を確認することを含めて、この仕様が提供する利点を聞いて嬉しく思っています。」と、マイクロソフトのコネクテッド・ディビジョン・システムのグループ・プログラム・マネジャであるChris Kurt氏は述べています。

オラクル
「トランザクション・システムを構築し管理する能力は、企業情報システムの展開における要です。サービス指向アーキテクチャが広く普及すると、Webサービス・トランザクションの管理が、SOAベースの展開配備の成功にとっての核心的な部分となります。オラクルは、WS-Transactionファイミリー仕様の標準化を歓迎します。」と、オラクル・フージョン・ミドルウェアとWebサービス標準のディレクターであるJeff Mischkinsky氏は述べています。

レッドハット
「レッドハットは、この取り組みは、トランザクション処理のみならず、新たに登場するWebサービス・アーキテクチャへの意義深い貢献であると考えています。トランザクション・システムの相互運用性は、常に手に入りにくい目標で、弊社は、始めてその目標に到達するための安価なルートを提供する標準を持つことになります。」と、レッドハットの標準ディレクターであるMark Little氏は述べています。

SOAソフトウェア
「WS-TransactionのOASIS標準としての承認は、SOAとWebサービスの進化における意義深い歩みを示しています。WS-Transactionによって、Webサービスは、ミッション・クリティカルなビジネスプロセスの一部として利用されることが可能になります。それによって、弊社は、分散した企業向けのメインフレームWebサービスの価値をさらに拡大することができます。」と、SOAソフトウェアのSOLAのVPであるJames Crew氏は述べています。

追加情報:
WS-Transaction OASIS標準:
http://www.oasis-open.org/jp/specs/index.php#wstransactionv1.1

OASIS WS-TX 技術委員会:
http://www.oasis-open.org/committees/ws-tx

OASISについて:

OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) は、e-ビジネス標準の開発、統合及び採用を推進する非営利の国際コンソーシアムです。会員自らがOASISの技術計画を設定し、業界のコンセンサスを推進し、異なる取り組みを合体させために明確に開発された軽くてオープンなプロセスを使います。このコンソーシアムは、Webサービス、セキュリティ、e-ビジネス、そして公共事業やアプリケーションを特定した市場向けの標準化の取り組みに向けたオープン標準を開発します。1993年に設立されたOASISは、100ヶ国からの600以上の企業会員と個人会員を代表する5,000人以上の人々が活動しています。承認済みのOASIS標準は、AVDL、CAP、DITA、DocBook、DSML、ebXML CPPA、ebXMLメッセージング、ebXMLレジストリ、EML、OpenDocument、SAML、SPML、UBL、UDDI、WSDM、WS-Reliability、WSRP、WS-Security、XACML、XCBF、そしてXMLカタログです。
http://www.oasis-open.org

本件に関するお問い合わせ先:
Carol Geyer
OASIS 広報ディレクター
carol.geyer@oasis-open.org
+1.978.667.5115 内線209 (オフィス電話)
+1.941.284.0403 (携帯電話)

 

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