2008年5月30日 米国マサチューセッツ州ボストン発 国際オープン標準コンソーシアム OASISは本日、同会員が、Web Services for Remote Portlets (WSRP) バージョン2.0を、同組織の標準批准の最高位レベルのステータスであるOASIS標準として批准したと発表しました。OASIS WSRP技術委員会によってオープン・プロセスを通して開発されたこの新標準は、リモートのコンテンツやアプリケーションを素早く統合するために、ポータルのようなアプリケーションの情報集約に必要な取り組みを容易にします。
「アプリケーションを集約するベンダーは、コンテンツ提供者によって使用される様々なインタフェースやプロトコルに対応するために、もはや特別なアダプター機能を開発する必要はありません。WSRPを使えば、彼等は、わずか数クリックで、しかも事実上プログラミングを行わずに、リモートのコンテンやアプリケーションを統合することができます。WSRP バージョン2.0は、リモートのコンポーネントを情報集約するアプリケーションを完全に統合するために必要なこれらの機能を追加します。」と、OASIS WSRP技術委員会の議長であるIBMのRich Thompson氏は説明しています。
2003年の承認以来、WSRPのバージョン1.0は、 (表示される情報の要素的なビルディング・ブロックの形で)情報サービスを公表し、それらを異種の環境のポータルやその他の再利用において組み立てて利用するために、広く使用されてきました。WSRP バージョン2.0は、消費者が仲介する調整機能、追加のライフサイクル管理機能、一連の関連する情報集約機能の強化、そしてプロトコル拡張を記述するマシン判読可能な手段を追加しています。消費者が仲介する調整機能は、イベント処理と共有される状態スタイル型調整の両方を含んでいます。ライフサイクル管理の追加には、未使用のリソースを自動的に除去し、ポートレットのカスタマイズ処理を様々な境界を跨いで移動するために、リソースを解放する機能を含んでいます。
「WSRPによって、コンテンツの制作者は、そのコンテンツのプレゼンテーションに書式を与えるコードの制御を保持することができます。このことは、データが的確な表示や状況で再利用されることができるという確信を増大させることによって、ポートレット化を促進します。」と、OASISの標準開発ディレクターであるJames Bryce Clark氏は説明しています。
WSRP 2.0が成功裏に利用できるかどうかは、すべてのOASIS標準向けの適格要件に従って、OASIS基盤スポンサー会員であるIBM、スポンサー会員であるオラクルとVignetteによって正しく検証されました。WSRP 2.0は、OASIS知的財産権方針の限定条件におけるロイヤリティ・フリーモードの下で開発されました。
全ての企業、非営利グループ、政府機関、学術機関、そして個人は、WSRP委員会へ参加できます。この取り組みの記録保存には、誰でもアクセスすることができます。また、OASISは、一般からのコメントを収集するメカニズムを提供します。この委員会は、複数の実装者が、単一の実装よりもより広いレベルで定義することに価値があると合意するプロトコル拡張へ焦点を当てながらその取り組みを継続することを計画しています。
WSRP 2.0への支持
IBM
「IBMは、WSRP 2.0が、OASISによって公式標準として承認されたことを嬉しく思います。2つのメジャーなポータル標準、WSRP 2.0とJava Portlet Specification 2.0 (JSR 286)の改訂のリーダー企業として、弊社は、弊社の顧客がそのビジネスを推進するために必要なサービス指向アーキテクチャを実装することを支援する点で、それらの重要性を認識しています。より豊富な機能セットと新たなポートレット調整メカニズムによって、顧客は、アプリケーションが、複数のポータル製品にまたがって相互運用可能な方法でお互いに通信し合う、さらに強力なマッシュアップをより容易に構築することができます。弊社は、これらの標準を、直に入手可能となる弊社の新製品WebSphere Portal 6.1リリースでサポートすることを計画しています。他のベンダーとの相互運用性は既に、テストを完了しています。」と、IBMのポータルとマッシュアップのVPであるLarry Bowden氏は述べています。
サン・マイクロシステムズ
「サンは、WSRP 2.0の批准と、Java、スクリプト言語処理、SOA開発との組み合わせで、いかに多くの新たなアーキテクチャ的可能性が可能になるかについて、興奮を禁じ得ません。これはまた、サービスとしてのポータル(Portal as a Services)、あるいはサービスとしてのWebプレゼンテーション(Web Presentation as a Service)ですら可能にするシンプルなRESTベースのサービスと組み合わせて、ポータルとWebプラットフォームの新たな可能性を含んでいます。」と、サン・マイクロシステムズのJava Enterprise Systemとポータル製品の常勤役員であるMartin Knutson氏は述べています。
Vignette
「WSRP 2.0のOASIS標準としての批准は、弊社の顧客が熱望していた極めて画期的な出来事です。弊社は、このプロセスにおける弊社の貢献に誇りを持っています。OASISの活発に活動する会員として、Vignetteは、WSRP 2.0の草案開発を支援し、Vignette Portalの最新リリースで、そのガイドラインを実装した最初の企業の一つとなりました。」と、Vignetteの研究開発と技術オペレーションの上級副社長であるSomesh Singh氏は述べています。
付加情報:
OASIS WSRP 技術委員会
http://www.oasis-open.org/committees/wsrp/
WSRP FAQ(良くある質問集)
http://www.oasis-open.org/committees/wsrp/faq.php
OASISについて:
OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards)は、グローバルな情報社会向けのオープン標準の開発、統合、採用を推進しています。非営利国際コンソーシアムであるOASISは、SOA、セキュリティ、Webサービス、文書処理、電子商取引、電子政府と電子法律、ローカリゼーション、サプライチェーン、XML処理といった会員によって認識されたニーズのある領域のための標準を前進させています。OASISオープン標準は、より低いコスト、革新の促進、グローバル市場の成長への可能性を提供し、技術を自由に選択する権利を保護します。OASISコンソーシアムは、100ヶ国からの600を超える組織と個人会員を代表する5,000人以上の人々が参加しています。
http://www.oasis-open.org
報道機関の連絡先:
Carol Geyer
OASIS 広報ディレクター
carol.geyer@oasis-open.org
+1.978.667.5115 内線209 (オフィス電話)
+1.941.284.0403 (携帯電話) |